
はじめに
外壁塗装を検討する際、「塗料を厚く塗ったほうが長持ちするのでは?」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
塗装後の外壁を守る塗膜は、紫外線や雨風などの影響を受けにくくするために重要な役割を担っています。
しかし、塗膜は厚ければ厚いほどよいというわけではありません。
塗料にはそれぞれ適切な塗布量や施工方法が定められており、それらを守ることが本来の性能を発揮させるための基本となります。
1|塗膜の厚さは外壁の耐久性にどう関係する?
塗膜とは、外壁に塗布した塗料が乾燥・硬化することで形成される膜のことで、
この塗膜が外壁の表面を保護し、紫外線や雨水などによる劣化を抑える役割を果たします。
塗膜が十分に形成されていなければ、塗料が持つ本来の保護性能を発揮できない可能性があります。
たとえば、塗布量が不足していたり、下地の状態に適した施工が行われていなかったりすると、期待した耐久性を得られないことがあります。
一方で、必要以上に厚く塗れば耐久性が向上するというものでもありません。
塗料ごとに適切な塗布量や膜厚が設定されており、規定を超えた施工は、乾燥不良や仕上がりの不具合につながることも・・・。
大切なのは、単純に厚く塗ることではなく、使用する塗料に適した塗膜を形成することです。
2|塗料ごとに適切な塗布量が決められている理由
塗料には、製品ごとに標準塗布量や施工条件が定められており、
標準塗布量とは、所定の性能や仕上がりを得るために必要とされる、単位面積あたりの塗料使用量の目安です。
塗布量は、塗料の種類だけでなく、外壁材の種類や表面の凹凸、下地の吸い込み具合などによっても影響を受けます。
たとえば、凹凸の大きい外壁は平滑な外壁と比べて塗料を多く必要とする場合があり、
また、劣化が進んだ下地では塗料が吸い込まれやすく、下地の状態に応じた適切な処理や下塗り材の選定が重要になります。
そのため、同じ面積の外壁であっても、必ずしも必要な塗料の量が同じになるとは限りません。
適切な施工条件を守ることが、塗料の性能を十分に引き出すための基本です。
3|塗料を厚く塗りすぎると、どのような問題が起こる?
塗膜を十分に形成することは大切ですが、必要以上に厚く塗ることには注意が必要です。
塗料によっては、一度に厚く塗りすぎると内部まで乾燥・硬化しにくくなり、仕上がりに影響することがあります。
こうした問題は、単に塗る量だけで決まるものではありません。
塗料の特性、気温や湿度、下地の状態、塗り重ねまでの乾燥時間など、複数の条件が関係します。
そのため、塗料を一度に多く塗るのではなく、製品の仕様に沿って適切な工程で施工することが重要です。
また、塗装は上塗りだけで品質が決まるわけではありません。下地処理や下塗りが適切に行われていなければ、上塗りの塗膜が十分な性能を発揮できない場合もあります。
塗装の耐久性を考える際は、完成後の見た目だけでなく、施工全体の品質に目を向ける必要があります。
4|塗膜の品質を左右するのは、厚さだけではない
外壁塗装の品質を左右する要素は、塗膜の厚さだけではありません。主に、次のような点が重要になります。
下地処理
塗装前に汚れや劣化した塗膜を適切に除去し、必要に応じて補修を行います。下地の状態が整っていなければ、塗料が十分に密着しない可能性があります。
下塗り材の選定
外壁材や既存塗膜の状態に応じて、適切な下塗り材を選ぶことが重要です。下塗り材には、上塗り塗料との密着性を高めたり、下地の吸い込みを調整したりする役割があります。
塗布量と塗り重ねの管理
製品ごとの標準塗布量や施工方法を守り、必要な塗膜を形成します。塗料の種類によっては、下塗り・中塗り・上塗りなどの工程が設定されていますが、必要な工程は製品の仕様や下地の状態によって異なります。
乾燥時間と施工環境
塗り重ねるまでの時間や気温、湿度なども仕上がりに影響します。十分な乾燥時間を確保せずに次の工程へ進むと、塗膜の不具合につながる場合があります。
このように、耐久性の高い塗装を実現するには、塗料選びだけでなく、下地から仕上げまで一つひとつの工程を適切に管理することが大切です。
5|見積もりや施工内容を確認するときのポイント
外壁塗装を依頼する際は、使用する塗料のグレードや価格だけでなく、どのような施工が行われるのかにも注目しましょう。
見積もりを確認するときは、使用する塗料の商品名、塗装する範囲、下地補修の内容、塗装工程などが明確になっているかを確認することが大切です。
また、塗料の使用量について疑問がある場合は、建物の塗装面積や外壁材の状態を踏まえ、どのように必要量を算出しているのかを尋ねてみるとよいでしょう。
なお、塗料の缶数だけで施工品質を判断することはできません。実際の塗装面積や製品の標準塗布量、塗料の荷姿などによって必要量は変わるためです。
価格の安さや「厚く塗る」という説明だけで判断するのではなく、施工内容や使用する塗料の仕様について、納得できる説明を受けることが重要です。
まとめ|外壁塗装は厚さよりも、適切な施工が重要
外壁塗装では、塗膜を適切に形成することが、外壁を保護し、塗料本来の性能を発揮させるために重要です。
塗料ごとに定められた塗布量や施工条件を守り、下地処理から仕上げまで適切に施工することが、塗装品質を支える基本となります。
未来美創では、外壁の状態や使用する塗料の特性を踏まえ、建物に適した塗装工事をご提案しています。
「今の外壁にはどのような塗料が適しているのか」「見積もりの施工内容が適切なのか」など、
外壁塗装について気になることがございましたら、お気軽に未来美創までご相談ください。









