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築20年・30年の家は外壁塗装だけで大丈夫?古い住宅で確認したい劣化とメンテナンス方法

はじめに

「築20年以上経っているけど、今から外壁塗装をしても大丈夫?」

「かなり古い家だから、塗装より外壁を交換したほうがいいのでは?」

外壁塗装を検討するとき、築年数を基準に考える方は少なくありません。

確かに、住宅は年数が経つほど紫外線や雨風の影響を受け、少しずつ傷みが蓄積していきます。

しかし、築年数だけを見て、塗装できるかどうかを判断することはできません。

同じ築20年の住宅でも、これまでのメンテナンス状況や外壁材の種類、建物が置かれている環境によって状態は大きく異なります。

また、古い住宅では「塗装すればきれいになる」というだけではなく、現在の外壁材をそのまま活かせる状態なのかという視点も必要です。

今回は、築年数が経過した住宅で外壁塗装を検討するときに知っておきたいポイントについて解説します。


1.築年数だけで外壁塗装の可否は決められない

外壁塗装のタイミングを調べると、「築10年」「築15年」など、年数を基準にした情報をよく目にします。

築年数はメンテナンスを考えるきっかけとしては分かりやすいものですが、年数だけで工事内容まで決めてしまうのは適切ではありません。

例えば、同じ築25年でも、

新築後に定期的な塗り替えを行っている住宅と、長期間メンテナンスをしていない住宅では、外壁の状態に大きな違いが出る可能性があります。

さらに、日当たりや雨の当たり方、風の強さ、周辺環境なども外壁の劣化に影響します。

そのため、築年数はあくまでひとつの目安。

実際にどのような劣化が発生しているのかを確認したうえで、必要な工事を考えることが大切です。


2.外壁の「塗膜」と「外壁材」は分けて考える

古い住宅を確認するときに重要なのが、塗膜の劣化と外壁材そのものの劣化を分けて考えることです。

外壁表面の塗膜には、紫外線や雨水などから外壁材を守る役割があります。

塗膜が劣化すると、色褪せやチョーキングなどが見られるようになり、さらに進行すると防水性にも影響が出てきます。

一方、外壁材そのものも長期間にわたって雨水や湿気などの影響を受けることで、ひび割れや浮き、反り、欠損などが発生する場合があります。

ここで重要なのは、

「塗膜が劣化している」のか

「外壁材まで傷みが進んでいる」のか

という違いです。

前者であれば、下地処理や必要な補修を行ったうえで塗装によるメンテナンスができる可能性があります。

しかし後者の場合、塗料を塗るだけでは十分な対応にならないことがあります。


3.古い家で外壁塗装ができない場合があるのはなぜ?

では、なぜ状態によっては古い住宅で外壁塗装が難しくなるのでしょうか。

外壁塗装は、基本的に現在の外壁材を活かし、その表面に新しい塗膜を形成して保護する工事です。

そのため、外壁材自体が大きく傷んでいる場合、表面を塗り直すだけでは本来期待される性能を発揮できない可能性があります。

例えば、長期間にわたって雨水が内部へ入り込んでいた場合や、外壁材の吸水が進んでいる場合です。

また、

  • 外壁材の大きな欠損
  • 広範囲にわたる浮きや反り
  • 著しいひび割れ
  • 下地まで影響するような劣化

などが確認される場合も、塗装だけで対応することが難しいケースがあります。

こうした場合には、劣化部分の交換や補修、状態によっては外壁の張り替えやカバー工法など、別の方法を検討することになります。

ただし、ここで注意したいのが、「築30年だから塗装できない」という意味ではないということ。

築年数が経っていても、外壁材が十分な状態を保っていれば、必要な補修を行ったうえで塗装できる場合があります。

つまり、古い住宅ほど「何年経ったか」よりも、今ある外壁を活かせる状態なのかを確認することが重要なのです。


4.ひび割れがあっても、すぐに外壁交換とは限らない

築年数が経過した住宅では、外壁にひび割れが見つかることもあります。

ただし、ひび割れがあるからといって、すべて外壁交換が必要になるわけではありません。

ひび割れの大きさや深さ、発生している場所、周辺の外壁材の状態などによって、必要な対応は変わります。

比較的小さなひび割れであれば、塗装前に適切な補修を行うことで対応できるケースがあります。

反対に、ひび割れが大きく広がっていたり、外壁材の欠損や浮きなどを伴っていたりする場合は、塗装以外の補修方法を検討する必要があるかもしれません。

大切なのは、「ひび割れがあるか」だけではなく、そのひび割れが外壁にどの程度影響しているのかを見ることです。


5.外壁の浮き・反りは塗装前に確認したいポイント

サイディングなどの外壁では、長期間の使用によって外壁材に浮きや反りが見られることがあります。

特に、外壁材の端部や目地周辺などは、雨水の影響を受けやすい場所です。

外壁材が浮いている状態で、そのまま表面だけを塗装してしまうと、外壁材自体の問題を解決したことにはなりません。

そのため、築年数が経った住宅では、表面の色や汚れだけでなく、外壁材がしっかり固定されているか、変形していないかといった部分も確認する必要があります。

状態によっては、浮きや反りが発生している部分を補修してから塗装するなど、下地に合わせた対応が必要になります。


6.シーリングも外壁と一緒に確認する

サイディング住宅などでは、外壁材の目地やサッシまわりにシーリングが使用されています。

シーリングは、外壁材同士の隙間などから雨水が入り込むのを防ぐ役割を持っています。

しかし、紫外線や雨風にさらされることで徐々に硬くなり、ひび割れや剥離、隙間などが発生することがあります。

外壁だけ新しく塗装しても、シーリングに大きな劣化が残っていれば、建物の防水性を考えるうえで注意が必要です。

そのため、築年数が経過した住宅では、外壁とシーリングを別々に考えるのではなく、合わせて状態を確認することが大切です。


7.屋根や付帯部にも目を向ける

築年数が経った住宅では、外壁だけでなく屋根や付帯部にも長年のダメージが蓄積しています。

例えば、雨樋・破風板・軒天などは普段の生活では細かく確認する機会が少ない部分です。

しかし、これらも外壁と同じように紫外線や雨風の影響を受けています。

外壁塗装を検討する際に建物全体を確認しておけば、後から別の場所の劣化が見つかり、再び足場が必要になるといった事態を避けられる場合もあります。

一度のメンテナンスでどこまで対応するのか。

こうした視点から屋根や付帯部まで含めて計画することも大切です。


8.これまでのメンテナンス履歴も判断材料になる

現在の住宅の状態を考えるうえでは、過去にどのような工事を行ったかも重要です。

例えば、

  • 以前の外壁塗装の時期
  • 使用した塗料
  • シーリングの補修履歴
  • 外壁材の交換歴
  • 屋根のメンテナンス状況

などが分かれば、今回必要となる工事を考える際の参考になります。

もし過去の見積書や施工写真、保証書などが残っているのであれば、捨てずに保管しておくことをおすすめします。

住宅は「築年数」だけで状態が決まるものではありません。

これまでどのようにメンテナンスされてきたかも、現在の状態を判断する大切な情報です。


9.塗装だけでなく、補修・交換という選択肢もある

外壁の状態によっては、すべてを塗り替えるのではなく、劣化している部分に必要な処置を行ってから塗装するという方法もあります。

例えば、部分的なひび割れや欠損であれば、その箇所を補修したうえで全体を塗装するケースがあります。

一方で、外壁材そのものの傷みが大きい場合には、部分的な交換や張り替え、カバー工法などを検討することもあります。

どの方法が適しているかは、住宅の状態によって変わります。

だからこそ、「塗装すること」を最初から目的にするのではなく、「この家を今後どう維持していくか」から工事方法を考えることが重要です。


10.これから何年住むのかも、工事を考える材料になる

もうひとつ考えておきたいのが、これからの住まい方です。

例えば、今後も長く住み続けるのであれば、今回の塗装だけでなく、その先のメンテナンスまで考えておくことが重要です。

反対に、数年後に住み替えや売却を予定している場合は、必要な工事の範囲を整理して考える必要があります。

外壁塗装は、単純に「築年数が古いから高い塗料を使う」「古いから外壁を交換する」というものではありません。

建物の状態と、これからの暮らし方の両方を考えて、施工方法を選ぶこと。

これが、築年数の経った住宅のメンテナンスでは大切なポイントです。


まとめ|古い家こそ「塗れるか」ではなく「どう維持するか」

築20年、30年と年数が経過した住宅でも、外壁の状態によっては塗装によるメンテナンスが可能です。

一方で、外壁材そのものの劣化が進んでいる場合には、補修や部分交換、張り替えなど、塗装以外の方法を検討する必要があります。

大切なのは、築年数だけで工事方法を決めないこと。

塗膜の状態、外壁材のひび割れや浮き、シーリング、屋根や付帯部、過去のメンテナンス状況などを確認し、その住宅に合った方法を選ぶことが重要です。

そして、これから何年住み続けるのかまで考えることで、目先の工事だけではなく、将来を見据えたメンテナンス計画を立てやすくなります。

「築年数がかなり経っているけど、塗装で対応できる?」

「外壁の傷みが気になるけれど、どんな工事が必要?」

そんな疑問をお持ちでしたら、まずは現在のお住まいの状態を確認してみてはいかがでしょうか。

未来美創では、外壁だけでなく屋根や付帯部なども含めて建物の状態を確認し、お住まいの状況に合わせた施工方法をご提案しています。

「塗装で大丈夫なのか知りたい」という段階からでも、お気軽にご相談ください。


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