
はじめに|タテイルシリーズとは?
無機塗料と聞くと、「とにかく長持ちする塗料」というイメージを持たれる方が多いかもしれません。
実際に、プレマテックス株式会社が開発した
「タテイルシリーズ」非常に高い性能を持つ無機ハイブリッド塗料です。
その中の「タテイル」「タテイル2」では、何が違うのでしょうか。
スペック表だけを見ると似ています。
しかし、私たち現場目線で見ると“設計思想”に違いがあります。
出典:タテイルシリーズ|特別製品情報|プレマテックス株式会社|建築用塗料メーカー
タテイルシリーズが高評価される理由
タテイルシリーズは、無機塗料の耐久性と、有機成分の柔軟性を融合させたハイブリッド設計。
無機の強さだけでは割れやすくなり、有機の柔軟性だけでは耐候性に限界が出る。
その両方の長所を活かすことで、塗膜の「強さ」と「しなやかさ」を両立させています。
その結果として実現しているのが、
- 紫外線に強く、劣化しにくい超耐候性
- 雨水で汚れを洗い流す超低汚染性
- 藻やカビの発生を抑える防藻・防カビ性
- 長期にわたって外観を維持する美観保持力
を高いレベルで実現したシリーズです。
どちらも高性能であることに違いはありません。
しかし実は、その高性能を「どう発揮させるか」という守り方の思想に違いがあります。
性能 比較一覧
| 項目 | タテイル | タテイル2 |
|---|---|---|
| 耐候性 | 珪石(石英)由来樹脂による超耐候性 | 有機HRC技術による超耐候設計 |
| 塗膜特性 | 高硬度5H(傷に強い) | 高靭性(しなやかで破断しにくい) |
| 追従性 | フレキシブル性あり | より追従性を重視 |
| 低汚染性 | ハイドロクリーニング効果 | 持続型親水層による超低汚染 |
| 難燃性 | あり | あり |
| 防藻・防カビ | あり | あり |
| 美観性 | 重厚感重視 | ミクロ平滑による高光沢 |
| 耐変色性 | 高い | 有機顔料制限でより安定 |
数字や項目を見ると大きな差はないように感じます。
しかし、本質は“塗膜の性格”です。
35年相当の促進耐候性試験でも見えた、タテイル2の耐候性
タテイル2の高い耐候性は、実際の試験でも確認されています。
タテイル2を塗布した試験片に、紫外線などによる劣化を人工的に促進させる「促進耐候性試験」を行ったところ、35年相当の試験期間を超えても、劣化の進行は非常に緩やかであることが確認されています。

さらに、一般的に塗り替えを検討する目安のひとつとされる光沢保持率40%未満に達するまでには、まだ十分な耐候性が残されていることが確認されています。
つまり、タテイル2は「最初から劣化しない」のではなく、劣化が始まってからも、その進行を緩やかに抑えることに強みを持った塗料といえます。
※「35年相当」は、促進耐候性試験によって人工的に劣化を促進した場合の相当年数であり、実際の建物で35年間使用した場合の耐久年数を保証するものではありません。
タテイル2は「しなやかに守る」設計
一方、タテイル2のキーワードは“高靭性”。
塗膜は強いだけでなく、しなやか。
建物は、季節や温度変化によって必ず膨張・収縮します。
そのわずかな動きに追従できるかどうかは、長期耐久において非常に重要です。
タテイル2は、有機HRC技術によって塗膜全体の安定性を高め、
- 割れにくい
- 破断しにくい
- 動きに追従する
という特性を持たせています。
硬さだけでなく、「持続的な安定」を重視した設計です。
美観維持に対するアプローチの違い
どちらも超低汚染性を持っていますが、
タテイル2は“持続性の高い親水層”を強く打ち出しています。
雨水が汚れを浮かせて洗い流すハイドロクリーニング効果を、長期間維持する設計。
さらに、
- ミクロレベルの平滑性
- 高光沢仕上げ
- 耐変色性(有機顔料の制限)
外観の美しさを長く保つ思想がより明確です。
なぜ戸建住宅ではタテイル2が選ばれやすいのか
外壁塗装を検討するとき、多くの方が気になるのが「今回いくらかかるのか」という初期費用です。
もちろん、工事費用は大切な判断材料です。
しかし、長く住み続ける家だからこそ考えておきたいのが、ライフサイクルコスト(LCC)という考え方です。
ライフサイクルコストとは、建物を維持していくために必要となる費用を、長期的な視点で考えるもの。

例えば、初期費用を抑えるために耐候性の低い塗料を選んだ場合、次の塗り替えまでの期間が短くなれば、その分だけ将来的な工事回数も増えていきます。
一方、高耐候性の塗料を選択することで塗膜の劣化を長期間抑えることができれば、塗り替えの頻度を抑えられる可能性があります。
タテイルシリーズをLCCの視点で考えると
タテイルシリーズは、初期費用だけを見ると一般的な塗料より高く感じる場合があります。
しかし、超耐候性によって塗膜の劣化を長期間抑えることを目指した塗料だからこそ、長期的なメンテナンスまで含めて検討する価値があります。
まとめ|優劣ではなく、守り方の違い
タテイル2では、35年相当の促進耐候性試験においても劣化の進行が非常に緩やかであることが確認されています。

こうした高い耐候性は、単に「長持ちする」というだけではありません。
塗り替えの回数を抑えられる可能性があるため、1回あたりの施工費だけではなく、
将来的なメンテナンス費用まで考え、塗料選びを考えることが大切です。
とはいえ、どれだけ高性能な塗料でも、すべての住宅に同じように適しているわけではありません。
外壁材の種類、築年数、建物の動き、日当たりや立地環境、そして「これから何年この家に住むのか。
そうした条件によって、適した塗料は変わります。
だからこそ、私たち未来美創は、「一番高性能な塗料を選ぶ」のではなく、「その家にとって最適な塗料を選ぶ」ことが重要だと考えています。
塗料の価格だけで判断するのではなく、性能・耐久性・美観・将来的なメンテナンスまで含めて考える。
それが、長く安心して暮らすための塗装選びにつながります。

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