近頃、悪徳業者による悪質な被害を良く耳にするようになりました。
昔から『モニター商法』や『点検商法』は存在しておりましたが、近年の内容は悪質化しているようです。
- 業者を装い点検や修理をしに来たと嘘をつき高額な料金を請求する。
- 加入している火災保険で修理ができると説明し施工完了後、実際には保険が下りず実費で支払うことになる。
このような内容のものもありますが、1番驚いた内容は下記になります。
- 訪問業者が「お客様の屋根や外壁がひび割れをしていて今すぐに工事をしないと雨漏れの原因になったり劣化を早める」と言って不安を煽り契約させる。
こちらは今までに聞いたことがある内容ではあります。
もちろん、健全な営業で事実であれば問題ない内容と感じますが、オーバートークで過度に不安を煽りお客様が冷静に判断する余地も与えず契約をさせるのは悪質と考えます。
しかし、近年の実態は『事実を捻じ曲げ不安を煽る』悪質で大胆な手口を耳にしました。
それは、
近所で工事をしていると謳う業者が突然来て、屋根が『カパカパ浮いていて今にも風で飛びそうな箇所がある』や『瓦がズレている』などと言い、点検を行いますよ。と案内し屋根に登る口実をつくるようです。
その後、屋根の状況です。と言われ見せられる写真が、その住宅では実際に起きてはいない状況の写真で不安を煽り契約をさせ多額の金額を請求する。
というような内容です。
当初、耳にした時は、告げられたお客様も外から見て分かることではないのか?調べたら直ぐに分かるのでは?
そんな大胆な悪徳業者がいるのか。程度にあまり現実味がなく重く受け止めておりませんでした。
しかし、
ゾッとする瞬間が訪れました。
実際に当社のお客様からもこういった情報を耳にしてしまったときです。
当社の一年点検でお邪魔した際に、
お客様から、数カ月にこんな出来事があったと笑い話のように突然お話しを頂きました。
その内容は、同じような口実で提案の訪問業者が来た内容でした。
その時にそんな訳はないと考え、お客様は以前工事をお願いした会社に今から点検に来ていただけるか連絡してみます。と言ったところ逃げるかのように足早と去っていったようです。
お客様は撃退したことを楽しそうにお話しをなされておりましたが、当社からすると耳にしていたことが身近でも起きている事実とお客様の判断が間違っていたら…と思うとゾッとしました。
まとめ
悪徳な方法、手段で工事をしないといけないと認識させ、本来しなくてもいい箇所の工事を行い、高額な料金を請求する事案が近年急増しています。
認知していないだけで、身近にも被害に遭っている人が数多くいるのかもしれません。
訪問業者に対しては、
- 会社名、名前を尋ねて名刺をもらう。
- 突然業者が来ても屋根に上らせたりしない。
- 指摘された箇所の施工価格の相場を調べる。
- 不安を煽られも、焦ることなく一度セカンドオピニオンを行い確認する。
- 親類や信頼できる会社があると伝える。
などの対策を行い、状況に応じ消費者生活センターに相談することもお勧めいたします。
健全な訪問業者も存在しますので、訪問業者=悪徳業者と認識するのではなく、悪徳な業者もいる現状や方法や手段の実態を理解し、お客様ご自身も住宅工事に対する最低限の知識や情報を知っておくことが大切です。
当社は住宅工事に関する最低限の知識や業界の現状をお客様に伝え、参考やお助けになる情報を今後も発信していきます。