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未来美創 株式会社

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価格の本質とは・・・

塗装工事の相場は人から聞いたり、塗装会社のホームページにてパック化の表記がされており、『相場は何となく分かる』とおっしゃる方はいらっしゃると思いますが、『単価は知らない』やとおっしゃる方がほとんどではないでしょうか?
また、単価を知る由もないと思ってらっしゃる方がほとんどではないでしょうか。
しかし、実は本来基準となる単価が存在します。

ここでは、価格の仕組みをお伝えしていきます。

はじめに

お客様より、『坪いくらかかりますか?』とお尋ねを頂くこともありますが、坪数では計算できません。
坪数から計算できるのは、係数というものが存在しますのでアバウトな外壁面積しか計算できません。
お見積りは【実際の塗布面積×単価】となります。
あとは、足場代や附帯部塗装等の金額が加算されます。
まずは、外壁の種類や実際の塗布面積が分からないことには始まりませんし、単価がお見積りの金額を左右します。
一言で単価と言っても、実は設計単価施工単価の二つが存在します。


設計単価と施工単価の違い

そもそも、設計単価と施工単価が存在するのはご存じでしょうか?
似たような言葉ですが、設計単価と施工単価は異なります。

  • 設計単価とは?

塗料の材料代と手間代を合わせたメーカー希望小売価格のようなもので、塗料メーカーが設定して公表している価格のことを設計単価といいます。
この設計単価には、足場代、養生代、下地調整代、コーキング代、諸経費等は含まない、3回塗りの塗装を行う際の「塗料の材料代」に「職人の人件費」を加えた1㎡あたりの材工共の単価のことをいい、塗料メーカーが公表しているものです。

簡単に言えば塗料メーカーが定めた「これくらいの予算をみておけば良いです」というようなざっくりとした金額です。

また、設計単価は原則として、一般的に施工面積300㎡以上を想定した基準としているため、戸建て住宅や小規模の場合は、300㎡未満のことがほとんどですのでこれよりも若干ですが割高となります。
※想定する基準となる施工面積の㎡数は、各メーカーで異なります。

  • 施工単価とは?

設計単価のようなアバウトのような基準とは異なり、実際の工事にかかる「塗料の材料代」に「職人の人件費」を加えた1㎡あたりの材工共の単価のことをいいます。
例えば、160㎡の外壁を下塗り1回塗布、使用する塗料の材料代4万円、職人の人件費4万円と仮定した場合は以下のような計算式の施工単価となります。
(材料代4万円+人件費4万円)÷160㎡=500円/㎡
※実際には運営利益も計上されます。

設計単価は明確に調べることが可能!

実は、一般の方でもメーカーの設計単価を自身で調べることが可能です。
日本ペイント、エスケー化研、関西ペイントなどの塗料メーカーは、一般的には設計単価(積算価格表)を各塗料メーカーのWEBサイトに掲載されています。
また、製品の設計単価を公表すると同時に仕様書も公表しております。
相場価格は各塗装会社が公表しているものですので、バラつきはありますが、設計単価は製品名さえ分かればインターネット等で調べることが可能です。

しかし、残念なことに塗料の中には非公表のものも少なくありません。
たとえば、塗料の中身を少しだけ変えて、違う製品名で販売しているOEM塗料と呼ばれるものや、訪問販売業者が使用しているオリジナル塗料といわれるものです。
オリジナル塗料は、訪問販売業者などが自社ブランドとして塗料の製造を塗料メーカーに依頼しているものがほとんどで、実際には全くのオリジナルではなく、OEM塗料のケースが多いようなので、このような塗料に他の製品にはない特別優れた性能があるわけではありません。
更には、これらの塗料は設計単価が公表されていないため、一般の方には相場価格の見当すらつきません。

【補足】
一般的には設計価格が高いものほど高性能な塗料になります。
なかには、設計価格が公表されていないことを逆手にとって、高額な単価設定を行い、法外な価格の見積書を提出する業者がいるのも事実ですので要注意です。

実際の見積り単価

まず、ご理解頂きたいのは、現実問題は施工単価だけでの価格では会社の運営は成り立ちません。
見積もり単価はいくらでないとダメというような定めがないため、一般的には塗装工事を提供する会社に委ねられており、その会社が定めた価格となります。
実際の見積り単価には、施工単価に会社の運営経費や利益等を加えた価格となります。
会社の運営規模、職人の人件費、更に細かく言えば塗料を塗る際に使用する資材(ローラーや養生等)の価格によって加わる価格が異なります。
もちろん、腕の良い職人や高品質の資材を使用すれば高くなります。


メーカーの設計単価から2割程の割引いた単価が良心的な価格と考えられています。
しかし、必ずしも設計価格より2割程の割安になることや、それより更に下回るというわけではありません。
どこの会社も一般的に見積り単価を決める際には、ある程度、設計単価をベースにしていることが多いと考えれますが、設計単価には一定のルールを想定して設けた基準となります。
塗り替えの場合は、新品の下地と異なり、毎日の雨ざらしや日ざらし等で経年劣化が起きています。
建物の劣化状況や傷み具合によっては、通常より下地の材料が多くかかってしまうこともあります。
厳密に言えば、建物の造りや周りの環境によっては作業が捗りにくく、通常より倍以上の手間がかかってしまうこともあります。
こういった場合は、設計単価を上回ることもあります。
したがって、設計単価よりも2割程の割安ではないからといって、適正単価ではないと判断するのは間違いです。

【補足】
使用する塗料とローラーの愛称もありますので、塗料の膜厚や仕上がりをより綺麗に仕上げるためにはローラーにも拘る必要があります。


まとめ

一部例外もありますので、設計価格はあくまでも見積り単価の、妥当性を把握するための目安にしていただければと思います。
業者の見積り単価が割高になっていたら、何かしらの要因が考えれますので、割高になっている理由をきちんと分かりやすく説明してくれる業者であれば安心感は増します。
しかし、挙動不審になったり、質問をうやむやにしてしまうような業者は避けることをお勧めします。

あくまでも、きちんとした施工を行う前提での話になりますので、しっかりした工事が行えるのかどうかを同時に見極める必要があります。
見積り単価に妥当性があるとは言え、塗布面積が少な過ぎたり多過ぎたりしてもダメです。
少な過ぎる場合は、金額が合わなくなるので利益を出すためにも、結果的にどこかで手を抜くようなことになることも可能性としては否めませんし、多過ぎる場合はお客様が過払いになってしまいます。
塗装工事の品質とは別物になります。
塗装工事の品質には、業者選びが多大な影響を与えてしまうので、失敗しないためにも価格以外の本質を知る必要性があります。

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※ガイドブック一部抜粋

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